隣の芝生は燃えているか

記憶の吐き溜め

賞味期限が守れない

手足の震えがとまらない。

 

私の文章は綺麗にしまらない。

仕事なので、これではまずい と思う。

どうにも、組み立てた骨子がそもそも噛み合っていないらしい。

人に頼りたくないので間違ったまま遮二無二もがいて、最終的にどんづまる。

これが続くと、流石に泣きそうになる。

女の涙を勝手にカワイソウだと思っている人の前では、絶対に泣きたくない。

噛み潰してたら喉の奥がぎゅーーっと痛くなった。

 

心がいつまでも子どもなので、

思い通りにいかないことは投げ出したくなるし、

そもそも飽きっぽいので、同じ文章を何度も何度も書き直すのはとてつもなくしんどい。

1文字消すことにMPが減る。

いつか大人になれるだろうか。

 

雨よりも風が酷い帰り道

くるぶしが擦り切れて痛い。

踵がいびつにすり減ったパンプスは、毎回靴擦れをするから捨てようと思うのに捨てられない。

靴底が剥けたら捨てると思う。

 

最近、家までの道のりを眼鏡を外して帰るのが好き。

狭い道幅ですれ違う車のスピードにいらいらしたり、

高校生とすれ違うたびに視線を泳がせたりしなくていいので楽だ。

(すれ違うモノを気にしすぎ)

あと、ライトの明かりがすべて花火に見える。

こればっかりは目が悪くてよかったと思う。

テールランプも居酒屋の看板も、

全部がまるく弾けて見える。

いっそずっと裸眼でいてやろうかな。

 

旦那が買っていたアボカドが、びんの口の上ですっかり熟していた。

本来は一輪挿しの花器だけど、

突如彼に去来したアボカドブームにより

アボカドスタンドを兼任することになった。

漠然と野菜が足りてない気がしたので

いたんでいる部分をとりのぞいて

乱切りにしたねっとりとした緑を

玉ねぎと豚肉と醤油とバターでパスタに和えた。

アボカドっていたむとピンクになるんだ。

バターの賞味期限が17.5.13だったので、

ちょっと多めに使って残りは捨てた。

よくぞ長生きした。

旦那がいたらガチギレされそうだが

彼は今出張先で発熱腹痛に魘されている。

フィリピンは2年前に死んだバターよりも強し。

 

書くことで行き詰まった憂さを

書くことで発散しようとしている。

楽しくないことなんてしたくないのに、

今投げたらお前は一生逃げっぱなしだぞと

震える手足が言っている。

 

でもあたしは子どもだから、きっと寝て起きたらまた違うことに癇癪をおこすんだ。